2015年05月10日

Excelのグラフで箱ひげ図を描いてみた / Excel / グラフ

データの分布の様子を簡単に見えるか出来る"箱ひげ図(Box plot)"をExcelのグラフで描いてみます。
20150506_01.jpg
"箱ひげ図"の詳しい解説はコチラをご覧ください。

国語と数学の試験結果を箱ひげ図で分布の様子を確認してみます。

グラフ作成用のデータの準備
まず、最小値、第1四分位点、中央値(第2四分位点)、第3四分位点、最大値の四分位数を求めておきます。
20150510_101.JPG

"QUARTILE関数"で求めます。
20150510_102.JPG

そこから、グラフ作成用のデータを準備します。
グラフは積み上げ棒グラフを使うので、第1四分位点かそれぞれの点の距離(差)を求めておきます。
20150510_103.JPG

グラフの作成
まず、箱の部分(第1四分位点〜第3四分位点−中央値)を範囲選択します。
20150510_104.JPG

「挿入」、「グラフ」、「棒グラフ」から「2-D 積み上げ縦棒」を選択します。
20150510_105.JPG

すると、こんなグラフが出来ます。
20150510_106.JPG

縦軸と横軸が逆になってしまっているので修正します。
グラフを選択して右クリし「データの選択」を選択します。
20150510_107.JPG

「データソースの選択」画面で、「行/列の切り替え」を選択します。
20150510_108.JPG

すると、「凡例項目」に"第1四分位点"〜"第3四分位点−中央値"が設定されました。
20150510_109.JPG

と、こんな積み上げ棒グラフができました。
この、赤と緑の部分が"箱"になります。
20150510_110.JPG

青の部分を選択して右クリし「データ系列の書式設定」を選択します。
20150510_111.JPG

「塗りつぶし」から「塗りつぶしなし」にチェックを入れます。
20150510_112.JPG

すると、"箱"だけになりました。
20150510_113.JPG

次に"ひげ"を描いていきます。
グラフを選択して、「グラフツール」、「レイアウト」、「分析」、「誤差範囲」から「その他の誤差範囲オプション」を選択します。
20150510_114.JPG

「誤差範囲の追加」画面で"第1四分位点"を選択します。
20150510_115.JPG

「誤差範囲の書式設定画面」が開きます。
「縦軸誤差範囲」から
表示方向:負方向
終点のスタイル:キャップあり
誤差範囲:ユーザー設定にチェック
「値の指定」を選択します。
20150510_116.JPG

「ユーザー設定の誤差範囲」で"第1四分位点−最小値"の値の範囲を選択します。
20150510_117.JPG

と、下の"ひげ"が描けました。
20150510_118.JPG

同じように上の"ひげ"を描きます。
「誤差範囲の追加」画面では今度は"第3四分位点−中央値"を選択します。
20150510_119.JPG

「誤差範囲の書式設定画面」で
表示方向:正方向
終点のスタイル:キャップあり
誤差範囲:ユーザー設定にチェック
「値の指定」を選択します。
20150510_120.JPG

「ユーザー設定の誤差範囲」で"最大値−第3四分位点"の値の範囲を選択します。
20150510_121.JPG

と、下の"ひげ"が描けました。
20150510_121.JPG

ここからは体裁を整えていきます。
まず、縦軸の範囲を調整します。
縦軸を選択し右クリし、「軸の書式設定」を選択します。
20150510_123.JPG

「軸の書式設定」画面で、「軸のオプション」から"最小値"を"固定"にし"20"を入力します。
20150510_124.JPG

次に「表示形式」から"分類"を"数値"にして"小数点以下の桁数"を"0"にします。
20150510_125.JPG

次に、緑と赤の色を消して、黒い枠線を描きます。
緑の部分を選択し右クリし「データ系列の書式設定」を選択します。
20150510_126.JPG

「データ系列の書式設定画面」で「塗りつぶし」から「塗りつぶしなし」にチェックします。
20150510_127.JPG

次に「枠線の色」から「線(単色)」をチェックし色は黒を選択します。
20150510_128.JPG

更に「枠線のスタイル」から線の幅を"1pt"にします。
20150510_129.JPG

次に凡例を削除します。
グラフを選択し、「グラフツール」、「レイアウト」、「ラベル」、「凡例」から「なし」を選択します。
20150510_130.JPG

最後に横軸をラベルを設定します。
グラフを選択して右クリから「データの選択」を選択します。
20150510_131.JPG

「データソースの選択」画面で"横(項目)軸ラベル"の「編集」を選択します。
20150510_132.JPG

「軸ラベル」画面の"軸ラベルの範囲"に元データの"国語"、"数学"の範囲を選択し入力します。
20150510_133.JPG

横軸ラベルに"国語"、"数学"が設定されました。
20150510_134.JPG

これで、"箱ひげ図"の完成です。
20150510_135.JPG

ちなみに、ヒストグラムはこうなります。
20150510_21.JPG
20150510_22.JPG


バックナンバー
1.平均値と代表値(特性値)
2.中央値についてまとめてみた(平均値と何がちがう?)
3.四分位点、四分位範囲、四分位偏差についてまとめてみた
箱ひげ図についてまとめてみた

関連ページ
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数値データの分布をみるヒストグラムについてまとめてみた
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中央値を求めるMEDIAN関数
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みなさんはレギュラーコーヒーはどうやって入れてますか?
ペパーフィルターでドリップする時お湯を注ぐのに電気ポットは使いづらいし、やかん(ケトル?)でいちいち沸かすの面倒だし。。。
で、こんなドリップ用の湯沸かし器があると便利ですよね!
やっぱ、ハンドドリップがサイコー!

posted by haku1569 at 19:14| Excelグラフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする